商品情報
【解説・ストーリー】
【解説】
当時、タイタニック号に次ぐ大惨事となった青函連絡船・洞爺丸転覆事故という実話に基づいて書かれた水上勉の長編推理小説を映画化。内田吐夢監督が、“飢餓”というテーマを具現化するために特殊な映像処理を試み、登場人物たちの心理の影を巧みに映しだした超大作である。
昭和22年9月20日。台風10号の最中、北海道岩内の質店一家惨殺事件が発生。青函連絡船の惨事が起きたのはその直後だった。嵐の海は巨体をのみこみ、船客532名の生命が奪われたが、収容した死体は乗客名簿より2名多かった。函館警察の弓坂刑事は、この二つの死体が質店一家殺しに関係があると睨んで捜査を開始する。
それから10年、質店一家殺しの犯人を追う刑事、事件を闇に葬り事業家として成功する犯人、事件当夜から犯人に純愛を捧げる娼婦――偶然に翻弄される人間たちの運命は、舞鶴で起こった偽装心中事件により再び手繰り寄せられる。
三國連太郎、高倉健をはじめ、本作が東映初出演の伴淳三郎、左幸子ら豪華演技陣が、人間の心の中に潜む善と悪を追求した凄絶な人間ドラマである。
【公開日】1965年1月公開
【コピーライト】(C)東映
【キャスト】
三國連太郎、高倉健、三井弘次、加藤嘉、山本麟一、風見章子、沢村貞子、藤田進、左幸子、伴淳三郎 ほか
【スタッフ】
原作:水上勉(週刊朝日連載・朝日新聞社刊)
企画:辻野公晴、吉野誠一、矢部恒
脚本:鈴木尚之
撮影:仲沢半次郎
音楽:富田勲
監督:内田吐夢
【スペック】
B/W/183(予)分/リニアPCM(モノラル)/2層/16:9(シネスコ)【1080p Hi‐Def】