喰う、寝る、生きる。
滑稽で危険な映画
ヤバい刑事。
したたかな上海女。
ズルい韓国人情報屋。
この3匹、危険と滑稽紙一重!崔洋一が発する、毒と猥雑に満ちた異色アジアン・ムービー!あたかもアジアン独立国の如く、ますます混迷を深める新宿・歌舞伎町。
ヤクザと警察を欺く野良犬たちが、山盛りのタブーを蹴散らして疾走する!故・松田優作が映画化を熱望した丸山昇一の脚本『ドッグ・レース』を原案に、『月はどっちに出ている』『血と骨』の崔洋一と鄭義信が90年代のスピード感とアナーキズムを注入して、この幻の企画を甦らせた。
「混乱こそ物語である」と言い切る崔洋一監督が発した、毒とスピードと猥雑なエネルギーに満ちたトラブル・コメディーの痛快作。
野良犬のように走り回って金と獲物を探す新宿警察署生活安全課刑事・中山は、外人の売人から暴力的に取り上げたシャブを打ってハイになり、その勢いで暴力バーの客引き嬢を強姦したうえに店を強制捜査して手柄にしたり、また警察情報を流して賄賂を貰う危険極まりない不良刑事だ。
その中山から得た情報をヤクザに売って喰っている狡猾な韓国人情報屋・秀吉。
そして韓国人ヤクザの情婦にして中山の愛人で、秀吉ともいい関係を持つ上海流氓の桃花。
何故かこの三人はつるみ、じゃれ合い、裏切りと友情と愛情が同居した不思議な関係を保ちながら欲望のままに歌舞伎町で生きている…。
そんなある日、秀吉が家に帰ると桃花が死んでいた。
誰が?何故?どうして自分の部屋で?桃花はいったい誰に殺されたのだ?駆けつけた中山と秀吉は泣き喚き、罵り合いながら桃花の亡骸を担いで新宿の街を彷徨う。
やがて桃花殺しの犯人が韓国人ヤクザの「愛虎組」組長・権田だと知った中山と秀吉は復讐を決意する。
いよいよ警察とヤクザを向うに回した大芝居の幕が上がった。
果たして、疾走する二人のゴールに何が…。

出演はヤクザと馴合いシャブも打つ不良刑事に岸谷五朗。
警察の情報を売り買いする韓国人秀吉に大杉漣。
ヤクザと警察官の間をしたたかに渡り歩く上海美人・桃花に冨樫真が扮し、そしてだんだん人格が壊れていく真面目な後輩刑事に香川照之、売出し中の韓国人ヤクザの組長に遠藤憲一らの強烈な個性を放つ曲者が脇を固めている。
(平成10年9月公開)
【特典】
■映像特典:
●予告編
●フォトギャラリー
●ポスターギャラリー

【スタッフ&キャスト】
■キャスト:
岸谷五朗、香川照之、冨樫真、遠藤憲一、李涛、張春祥、絵沢萌子、岩松了、國村隼、大杉漣

■スタッフ:
企画:黒澤満/プロデューサー:青木勝彦、國松達也/原案:丸山昇一/脚本:崔洋一、鄭義信/撮影:藤澤順一(J.S.C.)/美術:今村力/音楽:鈴木茂/監督:崔洋一

【スペック】
COLOR/110分/1.主音声:サラウンド/片面2層/16:9 LB